フランスの資本主義への道。

フランス革命とはなにか。

現代のフランス経済と歴史的観点からその所以を探る。


最近、洋書でレミゼを読んでいたのですが、圧倒的に長く難しい…。

ささっと読む前に時代背景と哲学などのイデオロギーを見直すことで
理解できる個所が結構あったのでまとめてみました。


そもそもフランスだけ王政から抜け出すのが先進国でも遅かった。
ルソーなどの(イギリスから流れてきた)啓蒙思想などは辛うじてフランスに浸透していた。

フランス近隣の国々でも
「神は死んだ(ニーチェの合理主義)」という考えがあり、
きちんとした考えの国は当初はなかった。
今の考えの起源となるような、マルクス主義はフランス革命のちょっとあと。

年代ごとに移り変わりを見ていきます。

1600 カルバン主義(フランス語でユグノー)ヒューガノットと読む。

当初は神聖ローマ帝国の時代。
(宗教改革、カール5世、ローマカトリックからプロテスタントの誕生)
マルティンルターの「人の姿となられた神の言葉としてのイエス・キリストにのみ従う」
三位一体などの考え方が生まれた。

ナントの勅令」→キリスト教などの信仰の自由。そういった考え方が大いに受け入られた。

しかしフランスのルイ14世によってせっかく自由的発想の要因になった
ナントの勅令が廃止されてしまう。

しかし啓蒙主義が浸透しているフランスでは国民の考えは非常に
柔軟で理性的であり、絶対王政を批判できる理由が多々あった。
(たとえば宗教自体が人の本質ではなく、人間は客観的に宗教を選べる…など)

そして、フランスの絶対王政に異議をぶつけ…

1800年 フランス革命

無神論者が市民の多くを占める。(フランスの啓蒙思想によって飛躍)
→それは神でなく人間中心主義であった。
キリスト教の弾圧。しかし旧誓約書では「神が人間のその他の生き物の支配を
許している」 人間は許されていることもわからないのか? みな正気をなくしてしまう。

革命は成功し、
君主制から共和制へ。
マリーアントワネットの死。(パンがなければお菓子を食べればいいじゃないという
そうとう嫌われる発言を繰り返していた…美女ではあるが)

共和制となった国にナポレオンがキリスト教を復活させ、執政政府へ。(ルソーの思想がもととなっている。)
イギリスのロックは多数決だが、ルソーの「一般意思(多数決よりも当たり前な意見が主張されるべき)」に重きを置く。

フランスに資本主義精神がキリスト教復活によって宿りだす。

1904年
マックスウェバーのプロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
(今までのキリスト教の考え方が今の資本主義を作っている証明になる)

2000年 今でもユダヤ以外では当初からキリスト教を
捨てなかったカルヴァニズム、ユグノー系のフランス人が銀行業を。


まとめ

そもそもナポレオンが資本主義をフランスに持ってきたと言っても良い。
とって無神論者(Atheism アセイヅム、アセイスト)という語源はフランスのニュアンスが強い。
フランス革命がいかに過去と今の違いを大きく左右する大波乱だったかが
イデオロギーの側面からみるとわかる。


調べ残したもの

神聖ローマ帝国←ナポレオンによって終わる。
ハプスブルク家の政略結婚(オーストリア、反革命軍)
ロミオとジュリエットの舞台はそもそもフランス。関係性がありそう。
ブルボン家



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