強欲に満ちた金融業界について

資本主義は確かに社会を動かしているが、個人に対する倫理的問題に対してはどうか。


社会に参加している自分はやはり「個」であり、合理的に自然淘汰が行われている
資本主義の中、個人的にさまざまな事情がある中でその渦の中に入っていかなければ
ならない。そういう人が居る中、なぜ自分は機械的に見て見ぬふりをして社会に
参加できるのか?すこし考えさせられました。



映画 Assault on Wall street を見ての感想を書きます。

たしかにNYの観光客で、Wall streetに行きたい!という人はあまりいない。


映画の内容では、主人公の奥さんは病気で職を失い、医療費を負担している旦那さんを思う気持ちから自殺してしまう。

不動産ブローカーや銀行マン、弁護士は複雑な駆け引きを

主人公に持ち掛け、全財産を奪ってしまう。

主人公は復讐の念からウォールストリートで無差別殺人をする。


ばーっと見終わった自分はスカッとする気持ちがありました。

現実そういうことが起こっているし、死ぬ人だっているはず。

ビジネスの頂点に立つ人間が人生すべての「苦しみ、誠実さ、人としての達成」

を超えてきたわけではないと思うし、チャンスや運、生まれつき持った環境が

人を育てたことも十分にあるだろうし、まして人を蹴落として

誠実な人間が生き残るのは少ないといわれるウォールストリート。

主人公の友人たち(警察官が)逆に見てみなかったフリをしたラストシーンは

まさにあっぱれでした。

人生観が違う人間たち。

自分なんかは裕福ななかで育ってきましたが、その中ではならではの

不満や不幸もあるし、他人から見れば「なにが不満なんだ?」

と思うことがあると思います。

ただ人間その人生の中で生きていると(特に友人の警官の判断は主観的だ)

どんなに金持ちでっても、不幸な人は不幸だ。

特にレールに乗った人間はそうだと思う。

たしかに主観がすべてだ。

人は主観がすべてだし、なかなか客観的に自分を見るのは難しい。

友達を作って、同情すれば他人の人生と比較しわかることだが

もちろん自分の人生は軌道から少し外れる。

このムービーを見て、まだ自分は金融の勉強をしたいと言えるのか?

無差別殺人の被害者の中には「故郷の貧しい人のためにお金を稼いでいた人」

もいただろう。


この映画は世の中の構図であり、本当に考えさせられる。

何のために格差があるのか・・・。

その命題を真面目に追求し、理解し、トップに上り詰めることは難しい。

ただよりよく考え、本をだし、徳のあるトップになれば殺されることはないのではないのか。


非常に難しいことなのでしっかり考えたいと思います。




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