V字回復の経営


ボストンコンサルティンググループ、
日本人第一号という方が著した本。

「V字回復の経営」と呼んでのレビューです。。。



第二次世界大戦時、
アメリカ人は敵を分析するために必死で日本語を
勉強したことに対し、
日本人は英語を他の国が話す言語として理解しようと
しなかったという。

アメリカ人は日本の高度経済成長期における
トヨタ生産方式のノウハウを早い段階から取り入れた。
それを生産現場だけでなく、
組織の末端からマネジメントのトップまで効率的な
組織連携を可能にしたバリューチェインの概念を
生み出した。

非常に現金なものの考え方は
怠慢な危機感のない経営をなくし、
スピーティーで常に利益を求める体制をつくった。

日本の経営は、MBAクラスの給料の役員が
ただ会社の中に埋もれていることが多い。

社内政治が潤滑なオペレーションを行使するための
組織に歯止めをかけ、不平不満に満ちた環境を作り上げる。

一度腐った組織を変えるには、抜本的な改革が
必要ということで、次々と重役につく人間が
空虚に満ちた改革を打ち明ける。

同じようなポジションに何人も無駄な人数を割かれ、
個人個人の責任の所在がわからない。
無駄に会議に人数が多い。
客層が求めるものと個人のこだわりがマッチしていない。

「大企業で、ただ単に人の人生に流されていきる、人のせいにばかりして
楽して生きて、本当に人生そんなものでよいのか」



忠実に現場目線で、会社で生きるには何が正しいのか書かれた
本でした。
日本人として豊かに暮らす意味では、ヒントになったのですが、
アメリカ人を再び打ち負かすにはやはり日本の少子高齢化と
年功序列による政治性がネックかとも思います。

国際社会に門戸をひらくアグレッシブさをどのように
組織に植え付けていくかが課題になると思います。

最後に会社にとって一番大事なものは
「スタッフ一人ひとりのやる気」
だと述べられていました。


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