M&Aを取引成立させる理由のまとめ

お疲れ様です。

前の記事の補足ですが、
「買い手と売り手の継続価値は原理上は同じでなくてはならない、
しかし同じではどちらにもメリットがないのでM&Aが成立しない」

企業というのは金融資産なので、そのように解がでるようです。

それも。M&Aの世界では取引費用「Transaction cost」がとんでもなく大きいよう。。

これから上げる要因が、
どうやらM&A取引のモチベーションになるようです。

0、信念 →本の筆者は1、最大の要因とは定義していません。
ただやはり信念というのは外せないようです。


1、シナジー効果。 
→これはMBAテキストでもよく出てきます。

Vertical integration(同種の商品を持つ企業の統合)は「規模の経済(Scale meritを生み出す)」
によって、大きくM&Aの要因になるようです。

規模の経済→説明 http://www.b-support.net/keiei/17.htm

また被買収側がそもそも持っている、資金調達能力→「財務シナジー」などもあります。

うーん、私の会社の業務に当てはめて、規模の経済の理論で考えますと、
「家を借りれば借りるほど、立場が強くなってディスカウントをお願いできる」
「新規の物件を立ち上げるときの、ノウハウの効率の良さ」
「お客様を紹介した回数が多い企業ほど、ディスカウントを与える」
など、割と評判などの無視した生産的な考えのようです。製造業には向いているんでしょうね。
「自社のブランドが強いほど、価格帯をあげる」というのがウチになりそうです。

2、非効率的な経営

鷲津の手法です。敵対的買収によって行われるこの手法。
経営陣が一言でウンをいえば、すべては1ですみます。


3、金がない場合

事業を売却して、キャッシュフローを持続的にに支援してもらう形。
その場合どちらかというと継続価値で売るというよりも、資産で売るということ。
倒産しそうという意味で、2と似ていますが2は経営陣が嫌いなだけで
やりかねますね。

4、会社が市場価格よりも価値が高い場合。

つまりマーケットキャピタルが継続価値よりも低い場合、
買収者は一定のプレミアムをつけて継続価値を安く買うことができる。

3,4は継続価値よりも低い買収コストで取引できる。


最後に「供給過剰の回避」が挙げられます。

合体してしまえば、お客様も取れるということで、
新しく新規の事業を立ち上げて供給者を増やし、他の会社と低価格競争するような
悪循環は断ち切れるはずです。



M&A法 大全 西村総合法律事務所 編 に沿って書いています。
ぜひ参考にしてください。

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