コストの節約がM&Aの目的?



みなさま お疲れ様です。

今日は一般的なM&Aの行う意義を紹介したいと思います。


「新しいことをやるときの、コスト削減が目的」

☆ TRC トータルリプレイスメントコスト

自分の会社で新規事業を始めるときにかかるコストを指します。

M&Aは常にTRCを下回るコストで実施されるので、
非常に効率的な手段であります。

別の事業を買って、自分の会社でそのままの設備と人員でやるわけですから、
内部で摩擦が起こるなどのリスクがないため、
コストを低く持ってきてしまうことができるのです。

☆Going-concern value 継続価値

しかしながら、コストがかからないので、はい買い物は終わり!ということでは
ありません。

その事業を保有し続けるのがM&Aです。

その時に継続価値、Going-concern valueが評価対象になるのですが、
それは金融資産であり、現金に還元できるもの。
つまり買った事業のオフィスの快適感や人の能力など、買った人間に対して
独自の効用をもたらす実物資産とは違います。

ハゲタカの主人公、鷲津の考え方はかなり独自なので、
「実物資産」目的で、腐った日本を買いたたいています。

何が目的かで当事者間では、企業の価値は変わってきます。
もし被買収企業が業務を停止していたら、継続価値ではなく、
資産を売却して得られる収益=清算価値(Liquidation Value)が
企業の価値となることがあります。

こまかい理論は省きまして、単純に、
TRCよりもGoing-concern valueが高くなければ、買収する意味はないということです。


M&A法 大全 西村総合法律事務所 編 に沿って書いています。
ぜひ参考にしてください。


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